違う高さの音が二つ以上同時に鳴っている時、その混ざって鳴っている音をコード(和音)と言います。
2つ重なった物を二和音、3つなら三和音と言います。
和音には、綺麗に響く和音(協和音)と気持ち悪く響く和音(不協和音)があります。
不協和音は音楽的にタブーとされていますが、意図的に気持ち悪さを出すために使用する事もあります。映画の不気味なシーンのBGMや、ヘヴィメタルのリフなどでも使われます。
現在の音楽では三和音、四和音を基本に考えて曲が作られています。
三和音は英語でトライアドコードとも言います。
トライ(3つ)、アド(足す)、コード(和音)
コードは沢山の種類がありますが、よく使われる代表的なコードを紹介します。
ルート(日本語では根音)と言うコードのスタート地点となる音から、高い方に向かってどのように音を詰み重ねるかで名前や響きが変わって行きます。
分かりやすいように全てCをルートとして考えていきましょう。
メジャートライアドコード
構成音 R M3 P5
ルートから、長3度上、完全5度上の音を重ねたコードです。
Cがルートだと、C、E、Gの3つを同時に鳴らします。
名称はCメジャートライアドコード。省略してCメジャーとか、Cとだけ言ったり表記します。単音名としてのCと混合しないよう気を付けます。
メジャートライアドコードの特徴は明るい響きです。
マイナートライアドコード
構成音 R m3 P5
ルートから、短3度上、完全5度上の音を重ねたコードです。
Cをルートとすれば、C、Eb、Gの三つです。
メジャートライアドとは、3度が長(E)なのか短(Eb)なのかの違いだけです。
半音がたった一つずれただけの違いですが、響きはガラッと変わり暗い悲しい響きになります。
メジャーセブンスコード
構成音 R M3 P5 M7
メジャートライアドコードにさらに長7度の音を重ねたコードです。
メジャートライアドコードよりもちょっとお洒落な響きです。
マイナーセブンスコード
構成音 R m3 P5 m7
マイナートライアドコードに短7度の音を重ねたコードです。
こちらもマイナートライアドコードよりもお洒落な響きになります。
セブンスコード
構成音 R M3 P5 m7
メジャートライアドコードに短7度の音を重ねたコードです。
少し緊張感のある響きになります。
マイナーセブンスフラットファイブコード
構成音 R m3 -5 m7
これまでの5つに比べ出てくる頻度は少なめです。
マイナーセブンスコードの5がフラットした(半音下がった)、という名の通りの構成音です。
セブンスコードと連続で使われる事が多いです。
少し怪しい響き。
他にも沢山あるコードを一覧表にまとめました。
コードの表記は左側に書いてあるアルファベットがコードの最も低い音(ルート)の音名を表し、右側にコードネームを省略表記したものを書きます。
Dmaj7なら、Dをルートにしたメジャーセブンスコード、
Am7なら、Aをルートにしたマイナーセブンスコード、といった感じです。
音名、音程、コードの構成音の知識を使ってクイズをやってみましょう♪
答えは白文字で書かれています。
問1、D(メジャー)の構成音は?
答え D F# A
問2、Gm7の構成音は?
答え G Bb D F
問3、Ebをルートにし、Gb Bb Db を重ねた4音で構成されるコードの名前は?
答え Ebm7
問4、Bをルートにし、E F# A を重ねた4音で構成されるコードの名前は?
答え B7sus4