音の長さ、高さを表す記号を音符(おんぷ)、休む長さを表す記号を休符(きゅうふ)といいます。
下の図は一小節を4分の4拍子と考え、各音符、休符の長さを表したものです。
付点(ふてん)はそれぞれ半分の長さを付け加え1.5倍の長さになるという意味の記号です。
楽譜上で音符、休符は図の縦軸の位置にしか基本的に表記しません。
例えば、8分音符は16分音符2つ目の位置には表記しません。
16分音符二つ目の位置から8分音符分の長さを表記したい場合はスラーを使い16分音符2つを繋げます。後述の例題⑤参照。
実際にリズムがどのように楽譜に書かれるか音を聴きながら確かめてみましょう。
最初に1小節、4分音符で4拍のカウントが入ってから例題に移っています。
① 2分音符と4分音符のみです。
4/4拍子の1小節をイメージ図で表すと下のようになります。
左から右に時間が流れ、緑のバーの長さが音の長さを表しています。
縦線は1小節を16分割した枠で、1拍を4分割しているのが4つ連なっています。
一つ目の2分音符は4分音符が2個分の長さになっています。
これを実際に演奏するとこうなります。
② 4分音符と8分音符のみ。
4分音符1つ分と8分音符2つ分が同じ長さなのが分かります。
③ 4分音符、8分音符、16分音符が出て来ました。
8分から16分、4分から8分へ変わる際、均等に倍の速さにします。
④ 休符が出て来ました。
8分休符と8分音符は全く同じ長さです。
4分休符は8分休符二個分の長さと同じです。
⑤ 音符の下にある曲線はスラーと言い2つの音を繋げるという意味です。
8分音符2つ、16分音符2つがくっ付いた長さになっています。
8分音符2つということは4分音符一つ分の長さ、16分音符2つ分ということは8分音符一つ分の長さと同じなのですが、8分音符二つ目の位置に4分音符は記載出来ないためスラーを用います。16分音符10個目の位置にも8分音符は記載出来ませんのでスラーが使われています。
⑥ 16分休符が出て来ました。付点8分休符は16分休符3つ分の長さです。
⑦ ほとんど16分で構成されています。細かくなるほどリズムを取るのが難しくなります。
3拍目にある8分休符と16分休符は合体して付点8分休符としても書く事が出来ますが、より16分の細かさを感じやすくするために敢えて付点は使わず16分休符で書く事があります。
演奏中はどうしても音を出すタイミングの方ばかりに意識が行ってしまい、休符の長さを忘れがちです。休符も音を出さないという演奏です。
図で表した物が演奏中も頭にイメージ出来ていると、自分が今小節のどこにいるのかが視覚的に判りリズム良く演奏も上手くなります。