ギターの指板上に配置されている音には全て名前があります。
その一覧がこちらです。
びっしりと埋め尽くされていて、こんなに覚えるの無理!って思いますよね。
しかし、これ全部を丸ごと暗記する必要はありません。
覚えるのは下の図だけでOKです。
上の図に比べてずいぶんスッキリしました。
覚えるコツは、①開放弦6本の音名、②EFとBCだけくっ付く、という二点だけです。
一つ目のコツ、開放弦6本の音はレギュラーチューニングをする際に合わせる音です。
6弦はE、5弦はA、4弦はD、3弦はG、2弦はB、1弦はE。
6弦から順にその頭文字を取って、「家で耳鼻医(EADGBE)」と語呂で覚えると思い出しやすいです。
二つ目のコツは、EFとBCだけくっ付くという点です。
最初のびっしり敷き詰められた指板の図を見ると、EとF、BとCだけ隙間がなくくっ付いているという事が分かります。
それ以外の全ての音の間には1フレット分隙間があります。
この決まりはどの弦の上であっても絶対です。
この二つのコツさえ覚えておけば全ての指板上の音名は丸暗記せず導き出す事が出来ます。
次は5弦を見てみましょう。
5弦の最も低い音(開放弦の音)はAです。
6弦の時と同じようにEF、BCだけはくっ付けて、それ以外は全て1フレット分隙間を開けます。
同じように、4弦から下も埋めていったものが下の図です。
これだけでかなり埋まって来ましたね。
全ての弦上でEF、BCには隙間がなくくっ付いてるのが分かります。
残りの隙間の部分は#と♭を使う事で埋める事が出来ます。
#は半音上げる(1フレット分右にずれる)、♭は半音下げる(1フレット分左にずれる)という効果があります。
6弦2フレットの隙間は、Fの半音上なのでFに#を付けてF#となります。
しかし6弦3フレットのGの半音下とも考える事が出来るのでGに♭を付けたG♭とも言えます。そのため、6弦2フレットにはF#とG♭という2つの名前が同時に存在します。
これを異名同音(いめいどうおん)と言います。
残りの全ての隙間を#、♭を付けて埋めたものが最初にびっしりと埋め尽くされていた画像です。
導き出すという考え方が大事なのでパっと一瞬で分からなくても、ゆっくり考えれば分かる、というようになればOKです。
まずは二つのコツ。
①6本の開放弦の音名、②EFとBCだけくっ付く、を覚えて下さい。